水俣病の記憶

今日の夕食は、買ってきたあんこうの唐揚げ。
高かったけど、やっぱりおいしい。

昨日のNHK九州沖縄スペシャルでやっていたドキュメント「水俣に生きる・胎児性患者の50年」
重かったなあ。全部見て、あまりの重さに・・うう。

水俣病発生から50年経ってるのだけど、最近になってびっくりしたのは、水俣病が世間に取り上げられたのって、発生から10年近く経ってからだよね、と。
対岸の県の出来事なのに、知らされなかった。
漁業関係者も私らも。ひどい話だよね。
魚がヤバイから食べちゃダメって言われたの、40年前だよ。
当時、魚を趣味で取ってくれる近所のおじいちゃんがいたんだけど、そこのお嫁さんが「遠慮せずに捨てて下さいね」と、こっそり言いに来た事があったなあ。
でも、その頃にはすでに、障害の重い子供達が10歳位になってて。私らが見る映像は、一部の患者さんと、実験体で暴れるマウスやウサギぐらいで、どういう状況なのかまるでわかってなかった。
様々な公害の中、水俣病は、一番知ってたつもりで、でも、この年になるまで、詳しい事は知らないで・・結構、恥ずかしいです。ホント、恥ずかしいなあ。

そういえば、高校の先輩、熊本の大学卒業後、チッソに就職したんで、結婚するつもりの水俣の彼女の家から大反対されたのを思い出した。
友人だった下姉いわく「天邪鬼っていうか、わざわざそういう道を選ぶ男で・・」・・確かにそういう人でした（苦笑）
あの先輩は、まだ、チッソで頑張って働いてるのかな？